まず中世に入って、最初の大きな出来事はカロリング・ルネサンスである。フランク王国のカール大帝が、ようやくヨーロッパの殆どを支配下に置き、800年ローマ教皇から冠を授けられて神聖ローマ皇帝となる。彼は、産業振興、教会の刷新と共に学芸の奨励を図る。ローマ文化の復興、ラテン語の公用語化によって、帝国の文化的統一を図り、アイルランドから学僧アルクィンを招いたが、効果はあまり上がらなかった。
11世紀 - 12世紀の十字軍遠征の結果、東方からもたらされた都市の経済発展を背景としてヨーロッパで初めて大学が成立する。最初のものは、ボローニア、サレルノ、そしてパリの各大学である。特にボローニアとパリのものは、その成り立ちに学生の組合、教師の組合と特徴があり、後年の諸大学の範となった。大学をいうuniversitasは、「組合」の意で、異郷で学ぶ者たちが現地の市民と利害の衝突が起きないように、その権益を保障するための組合から由来したものである。
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また階級身分別の教育もこの時代から始まる。騎士や貴族は、城郭学校や宮廷学校で、その職分にふさわしい武芸や文筆、あるいは宮廷のしきたりなどを学び、都市の庶民は、都市学校で読み書きを教わり、また修道院や教会でも庶民の師弟に読み書きを教える学校を併設するところも出てきた。