肝細胞癌の進行度は、基本的にはTNM分類に基づいて表現される。ただし日本では、日本肝癌研究会による原発性肝癌取扱い規約が広く使用されている。
T因子
腫瘍の個数、大きさ、脈管侵襲の3項目で決定される。単発であるか?径が2cm以下であるか?脈管侵襲はないか?この3つの問いかけにNOと言った個数でステージングされる。
N因子
リンパ節転移を認めるか否かである。
M因子
遠隔転移を認めるか否かである。
StageI(T1N0M0)、StageII(T2N0M0)、StageIII(T3N0M0)、StageIVA(T4N0M0またはTxN1M0)、StageIVB(TxNxM1)である。
治療 [編集]
様々な治療が行われる。主なものは次の通り。
手術
肝切除
(肝移植)
経皮的エタノール注入療法(PEIT; percutaneous ethanol injection therapy)
マイクロ波凝固療法(MCT; microwave coagulation therapy)
ラジオ波焼灼療法(RFA; radiofrequency ablation)
経カテーテル動脈塞栓術(TAE; transcatheter arterial embolization)
化学療法
全身化学療法
肝動注化学療法
放射線療法
このうち根治性(治りきる可能性)が高いのは肝切除・PEIT・MCTおよびRFAであり、可能であればこれらの治療が第一選択となる。PEITは治療に伴う合併症が少ない一方、再発率は低くない。
肝切除 [編集]
腫瘍を含む肝臓を切除する手術療法である。切除範囲は腫瘍の位置や広がりによって決定される。正常肝では処理能力にかなりの余裕があるため肝の大部分を切除する手術も可能であるが、肝硬変では肝予備能が低下しているため切除できる量が限られる。肝細胞癌患者の多くは肝硬変がベースにあるため、必要な切除量とのバランスが取れず手術ができないことも多い。また肝外転移がある場合は切除による生存期間の延長が見込めないため適用にならない。
化学物質過敏症
特定疾患
オーケストラ
バーベキュー
スキンケア
学童保育所
衛生
合気道
ホスピス
試写会
材料科学
システム工学
哺乳類
クリスマス
遺伝子疾患
食品添加物
ボクシング
履歴書
バレーボール
労働組合
PEIT・MCT・RFA [編集]
原理は異なるが、いずれも肝臓に針を刺して腫瘍とその周囲のみを壊死させる方法である。残肝に対する影響が小さいため、肝予備能が低くても施行可能である。ただし腫瘍が大きすぎるもの、数が多すぎるものは適用にならない(一般的には3cm、3個まで)。また主要な血管・胆管に接するもの、心臓・肺に近接するもの、肝表面に突出しているものは技術的に施行が困難である(人工腹水・人工胸水を用いる方法や、腹腔鏡、胸腔鏡を併用したアプローチにより、積極的に治療を行う施設もある)。PEITは、3cm・3個までの肝細胞癌に対する治療成績が手術に劣ることが過去の臨床データの集積により明らかにされた。それ以降、治療法の第一選択として行われなくなりつつある。
TAE・肝動注化学療法 [編集]
手術の適用にならないもの(肝予備能が悪い、腫瘍が肝臓の広範囲に散らばっている、等)に行われるが、肝予備能がある程度悪かったり、多発していても施行可能である。TAEは腫瘍を栄養する肝動脈にカテーテルを挿入し、塞栓物質を流す方法である。腫瘍細胞を栄養するのは動脈のみであるが、正常細胞は動脈と門脈の双方から栄養されるため、TAEによって腫瘍細胞のみをいわば『兵糧攻め』することができる。門脈が閉塞している場合などは正常細胞も影響を受けるため基本的に適用外となる。このTAEの変法として塞栓物質に抗癌剤(塩酸エピルビシン、マイトマイシンC、シスプラチン 等)を混ぜて肝動脈に挿入したカテーテルから流す方法があり、TACEと呼ばれている。肝動注化学療法は肝動脈にカテーテルを留置し、定期的に抗癌剤(シスプラチン、5-FU等)を注入する方法である(Low dose FP療法など)。TAEが適用外となる症例に対して行われることが多い(奏効率は約40%と言われている)。また、動注化学療法にインターフェロンを併用する治療法もある(FAIT療法)。以前は肝細胞癌に対するシスプラチンの動注化学療法は保険適用外であったが、2004年6月から健康保険が適用され、保険診療で行えるようになった(ただし、動脈注射用のシスプラチンはワンショットでの投与法しか認められておらず、従来の持続動注が完全な保険適用になったわけではない)。 インターフェロンβと抗がん剤の動注療法も施行されている